欧米から推測する4つの方向性

【1】「ディスカウンター」の都心進出

低価格(6掛け程度)で商品を販売するディスカウンターが、撤退した百貨店の跡地に大型店舗を構える。プライマークの日本進出は未定だが、日本でも同様の業態が都心に進出する可能性はある。家具では紀伊国屋跡地にニトリが高島屋に出店中。

プライマーク(PRIMARK)とは?

プライマーク(PRIMARK)はアイルランド発、人気のファストファッションブランド。フェミニンなデザインに手軽に購入できるプライスが人気で成長している。ウェアはもちろん、シューズ、バッグ、日用雑貨まで取扱う。

1969年アイルランドのダブリンにて最初のショップオープン。プライマークは、アイルランドにて拡大した後、70年代にイギリスにも店舗をオープン。90年代までには両国に約60のショップを構えるまでに成長。拠点もイギリスに移した。2000年代以降、スペイン、ドイツ、オランダなど欧州各国に進出。現在では欧州で250以上の店舗を展開している。

【2】ブランド過剰在庫の大量販売

アメリカではラルフローレンやカルバンクラインなどのブランド過剰在庫を常時値引きして販売する「オフプライス・ストア」が好調。日本はそれほど過剰在庫を持たないので、同じ業態が成り立つかは不明。

米国大手「オフプライス・ストア」「TJX」とは?

TJXの年間売上高は331億8400万ドル(1ドル100円換算で3兆3184億円)で前年同期比7%の増加。既存店売上高は5%増加、純利益は22億9820万ドルで前年比1%増。増収増益。

【3】ファストファッションの上位ブランドの登場

ザラやH&Mなどのファストファッションが、「マッシモ・ドゥッティ」「コス」などの上位ブランドを提供し始めている。「コス」は上陸しているが、拡大すれば人気になるのは間違いない。

Massimo Dutti(マッシモ・ドゥッティ)

ZARA(ザラ)のアッパーブランドとして、世界29ヶ国にショップがある人気ショップです。ZARA(ザラ)に比べ、ワンランク上の上質な生地を使い、品のある繊細なデザインが魅力的。

H&Mの高級ライン「COS(コス)」

H&Mより価格帯は高く、より高感度な層に向けてアイテムを発信。メンズ、レディース、キッズをターゲットに「高品質の必須アイテム(high-quality fashion essentials)」をリーズナブルな価格で提供している。

【4】オムニチネルの躍進

最後はオムニチネルを制した企業の躍進。実店舗で商品を確認し、ネットで買って実店舗で受け取るなど、消費者にとって利便性の高いオムニチャンネルに対応したアパレル企業が躍進している。ファッション業界は10年単位で流通の主役が入れ替わっていく。オムニチネルをいち早く制した企業がこれからの10年を制する。

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